脊髄圧迫骨折
脊髄圧迫骨折とは
背中の骨の前方にある椎体が壊れて変形してしまう骨折を脊髄圧迫骨折と言います。若者や高齢者が交通事故や転落事故で受傷すること、圧迫骨折が起こると、背中が丸くなり、身長が低くなる。
原因
高齢者に生じる脊椎圧迫骨折のほとんどは、骨粗しょう症による骨脆弱性(立った状態から転倒するなど軽微な外力が加わっただけで骨折すること)が原因です。転倒や尻もちだけでなく、中腰の姿勢、少し重いものを持ったという程度の小さな外力でも骨折してしまいます。
症状
背中と腰に起こることが多く、あまり痛みを感じないし、転倒や尻もちなどで圧迫骨折を生じた場合は、ズキズキとした痛みを感じるのがほとんどです。そして、急に背中や腰に強い痛みを感じ、寝返りや仰向けができなくなったり、前かがみでしかいられなくなる。強い痛みがある場合は、すぐに病院に行くこと。背中が丸くなり、身長が低くなり、その結果、立ち上がったときのバランスが取りづらくなる。
治療
自分の体に合ったコルセットを着用し前かがみを避け、できるだけ安静な生活を送ることや薬などで痛みをコントロールすること、横になって背中の骨にかかる負担を減らすことが大事。
予防
家の中に手すりを設置したり、滑りにくい靴下を履いたりと、転倒に気をつけること、なるべく前かがみを控え、無理な姿勢や重い荷物を持つことを避けること。日常生活から適度な運動を心がけ、筋力低下を防ぐこと。